漢方のユーザー層

漢方治療を利用されている方は、非常に広い年齢層に及びます。もともと漢方は女性に優しい治療と考えられていました。確かに今でも外来に訪れる患者様の多くが女性です。しかし、漢方や漢方薬についての研究が進むにつれて年齢層は広がりつつあります。

例えば、抑肝散はもともと小児の夜泣きや夜尿症に用いる薬でしたが、多くの臨床医が研究を行いその用いられる対象が大きく広がりました。それは、この処方が認知症の周辺症状に有効であることが証明されてきたからです。

漢方薬については、伝統的な研究に加えて、現代医学的方法で研究が行われています。日本東洋医学会では、年1回行われる総会などで、様々な研究が行われています。