漢方治療には、漢方薬に代表される薬物治療の他に、鍼やお灸といった皮膚に直接刺激する物理療法がある。針灸の歴史も湯液同様古く、古代原始社会においては細くて鋭い石器を使って皮膚を切開し、排膿、瀉血をして疾病を治療していたと考えられる。その後、製鋼技術の発展により、石器は金属製の鍼にかわっていく。
現在臨床で用いられている鍼は豪針という刺入針であり、経絡経穴を用いた治療が主流である。
一方、お灸は原始社会で比で痛む頃を温めたり、矢板医師を当てて温めたりして疾病を治療していたと考えられている。お灸はこのような温熱刺激ょ与えたことから始まり、後に植物のヨモギを生成して作られたモグサの材料として用いられるようになった。現在もいられているお灸は直接皮膚で燃焼させる有痕灸と皮膚とモグサの間に物質を介在させ皮膚にやけどを残さない間接灸がある。
針灸はアジア各国で行われており、用いられている経穴の部位も少しずつ異なっていた。そのためWHOは統一作業を行うとともに、国際的な研究の成果を出している。
| 1.NIH合意声明書 (1997年) |
鍼が有効であるという有望な結果が得られているもの ・成人の術後、あるいは薬物療 ・歯科の術後痛 ・妊娠時のつわり ・法時の嘔気・嘔吐 |
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| 補助的あるいは代替的療法として役立つ可能性があるもの ・薬物中毒 ・線維性筋痛 ・腰痛 ・脳卒中のリハビリ ・筋筋膜性疼痛 ・手根管症候群 ・頭痛 ・変形性関節炎 ・喘息 ・月経痛 |
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| 2.WHO草案 (1996年) |
・上顆炎(テニス肘) ・胆石 ・月経異常 ・頸椎炎 ・胆石疝痛 ・女性不妊 ・頸部筋筋膜炎 ・胆道回虫症 ・男性不妊 ・上腕肩甲関節周囲炎(肩関節周囲炎) ・胆道ジスキネジー ・インポテンス ・急性扁桃炎・咽頭炎・喉頭炎 ・遺尿症 ・間接リウマチ ・慢性副鼻腔炎 ・尿失禁 ・変形性膝関節症 ・気管支喘息 ・尿閉 ・捻挫と打撲 ・狭心症を伴う虚血性心疾患 ・白血球減少症 ・頭痛 ・高血圧 ・メニエール症候群 ・片頭痛 ・低血圧 ・近視 ・筋緊張性頭痛 ・不整脈 ・肥満 ・坐骨神経痛・腰痛 ・神経循環性無力症 ・片麻痺 ・扁桃摘出後疼痛 ・下痢 ・うつ病 ・抜歯疼痛 ・過敏性腸症候群 ・アルコール中毒 ・術後疼痛 ・便秘 ・薬物中毒 ・ヘルペス後神経痛 ・月経困難症 ・三叉神経痛 ・分娩の誘発 ・腎石疼痛疾患 以上49疾患 |
| 3.BMA報告書 (2000年) |
・腰痛、歯痛、悪心・嘔吐、片頭痛 |
BMA:英国医師会
(塚田弥生ほか:代替医療としての鍼灸治療, 治療84:2002
