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漢方の診察 2-5 治療の特徴 鍼灸

漢方治療には、漢方薬に代表される薬物治療の他に、鍼やお灸といった皮膚に直接刺激する物理療法があります。鍼灸の歴史も湯液同様古く、古代原始社会においては細くて鋭い石器を使って皮膚を切開し、排膿、瀉血をして疾病を治療していたと考えられています。その後、製鋼技術の発展により、石器は金属製の鍼にかわっていきます。

現在臨床で用いられている鍼は毫鍼という刺入鍼であり、経絡経穴を用いた治療が主流です。

一方、お灸は原始社会で火で痛むところを温めたり、焼いた石を当てて温めたりして疾病を治療していたと考えられています。お灸はこのような温熱刺激を与えたことから始まり、後に植物のヨモギを生成して作られたモグサが材料として用いられるようになりました。現在用いられているお灸は直接皮膚で燃焼させる有痕灸と皮膚とモグサの間に物質を介在させ皮膚にやけどを残さない間接灸があります。

 

鍼灸はアジア各国で行われており、用いられている経穴の部位も少しずつ異なっていました。そのためWHOは統一作業を行うとともに、国際的な研究の成果を出しています。

 

1.NIH合意声明書
(1997年) 
鍼が有効であるという有望な結果が得られているもの
・成人の術後、あるいは薬物療法時の嘔気・嘔吐
・歯科の術後痛
・妊娠時のつわり
補助的あるいは代替的療法として役立つ可能性があるもの
・薬物中毒
・脳卒中のリハビリ
・頭痛
・月経痛
・線維性筋痛
・筋筋膜性疼痛
・変形性関節炎
・腰痛
・手根管症候群
・喘息
2.WHO草案
(1996年)
・上顆炎(テニス肘)
・頸椎炎
・頸部筋筋膜炎
・上腕肩甲関節周囲炎(肩関節周囲炎)
・関節リウマチ
・変形性膝関節症
・捻挫と打撲
・頭痛
・片頭痛
・筋緊張性頭痛
・坐骨神経痛・腰痛
・扁桃摘出後疼痛
・抜歯疼痛
・術後疼痛
・ヘルペス後神経痛
・三叉神経痛
・腎石疼痛疾患
・胆石
・胆石疝痛
・胆道回虫症
・胆道ジスキネジー
・急性扁桃炎・咽頭炎・喉頭炎
・慢性副鼻腔炎
・気管支喘息
・狭心症を伴う虚血性心疾患
・高血圧
・低血圧
・不整脈
・神経循環性無力症
・下痢
・過敏性腸症候群
・便秘
・月経困難症
・分娩の誘発
・月経異常
・女性不妊
・男性不妊
・インポテンス
・遺尿症
・尿失禁
・尿閉
・白血球減少症
・メニエール症候群
・近視
・肥満
・片麻痺
・うつ病
・アルコール中毒
・薬物中毒

以上49疾患
3.BMA報告書
(2000年)
・腰痛、歯痛、悪心・嘔吐、片頭痛

BMA:英国医師会
(塚田弥生ほか:代替医療としての鍼灸治療, 治療84:2002

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