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本versionについて

日本東洋医学会EBM委員会診療ガイドライン タスクフォース (Task Force for Clinical Practice Guidelines: CPG-TF) では、 わ が国の診療ガイドライン (CPG) の中から漢方製剤に関係する記載を調査し、「漢方製剤の記載を含む診療ガイドライン」 (KCPG) として日本東洋医学会の websiteに公開している。 前頁の「 version の履歴」にあるように、 2020年3月31日に 2019年3月31日時点の調査結果をKCPG 2019として報告した。 その後、新規発行、改訂された CPG中の、 漢方製剤に関する記載 のみを、 2021年3月に KCPG 2019 Appendix 2020 update、 2022年1月に KCPG 2019 Appendix 2021 update としてホームページ上に公開した。 本年は、「漢方製剤の記載を含む診療ガイドライン 2022」 (KCPG 2022) として、 3年ぶりに KCPGを全面改訂することとなった。

本 versionでは、2022年3月31日までに「東邦大学・医中誌 診療ガイドライン情報データベース」に掲載された3,980件から、外国のCPGとその翻訳版、医療倫理に関するガイドライン、動物実験や治験など研究に関するガイドライン、その他、臨床診療を目的としないガイドライン、すでに改訂版が作成されているCPGの旧バージョン、CPGのダイジェスト版、患者向けCPGを除いた1,722件を今回の対象とし、その中の 漢方製剤に関係する記載を調査した。

KCPG 2019からの追加・変更は、以下の通りである。

・新規に漢方製剤の記載が掲載されたCPG 16件

(1) 形成外科診療ガイドライン 1 2021年版/眼瞼下垂症診療ガイドライン 、 (2) 睡眠薬の適正使用・休薬ガイドライン 、 (3) プレフレイル高齢大腸がん患者のための臨床的提言 支持・緩和医療に関する提言 、 (4) 進行性核上性麻痺 (PSP)診療ガイドライン 2020、 (5) 認知症の人への歯科治療ガイドライン 、 (6) 幼児・成人好酸球性消化管疾患診療ガイドライン 2020年 、 (7) がん治療に伴う粘膜障害マネジメントの手引き 2020年版 、 (8) 腎疾患の移行期医療支援ガイド -IgA腎症・微小変化型ネフローゼ症候群 -、 (9) 小児難治性 ITP治療ガイド2019、 (10) 尋常性疣贅診療ガイドライン 2019 (第1版 )、 (11) 標準的神経治療 めまい(2020)、 (12) フレイル高齢者・認知機能低下高齢者の下部尿路障害に対する診療ガイドライン 2021、 (13) 腎代替療法選択ガイド 2020、 (14) 高齢者の医薬品適正使用の指針 各論編 (療養環境別)、 (15) 急性・慢性心不全診療ガイドライン かかりつけ医向けガイダンス 、(16) HTLV-1 関連脊髄症 (HAM)診療ガイドライン 2019 HTLV-1陽性関連リウマチ&HTLV-1陽性臓器移植 診療の対応を含めて~

・従来は漢方製剤の記載がなかったが、CPGのバージョンアップに伴い漢方製剤が記載されたCPG 12件

(1) 肝硬変診療ガイドライン 2020 改訂第3版、 (2) 腰部脊柱管狭窄症診療ガイドライン2021 改訂第2版、 (3) ペインクリニック治療指針 改訂第6版、 (4) 肛門疾患 (痔核・痔瘻・裂肛 ) ・直腸脱診療ガイドライン 2020年版 改訂第2版、 (5) 膵癌診療ガイドライン2019年版、 (6) 口腔癌診療ガイドライン 2019年版、 (7) 乳腺炎ケアガイドライン 2020、(8) 静脈経腸栄養ガイドライン 第3版、 (9) 脊髄損傷における下部尿路機能障害の診療ガイドライン 2019年版、 (10) 頭部外傷治療・管理のガイドライン 第4版、 (11) 保育所におけるアレルギー対応ガイドライン (2019年改訂版 )、 (12) 睡眠障害の対応と治療ガイドライン 第3版

・漢方製剤に関する記載内容が変更されたCPG 9件

(1) 頭痛の診療ガイドライン 2021、 (2) アレルギー総合ガイドライン 2019、 (3) 産婦人科診療ガイドライン -産科編 2020、 (4) 接触皮膚炎診療ガイドライン 2020、 (5) 臨床検査のガイドライン JSLM 2018 検査値アプローチ/症候/疾患、 (6) 高血圧治療ガイドライン2019、 (7) 甲状腺腫瘍診療ガイドライン 2018、 (8) 胆石症診療ガイドライン 2021 改訂第3版、 (9) エビデンスに基づくネフローゼ症候群診療ガイドライン 2020

・従来は漢方製剤の記載があったが、CPGのバージョンアップに伴い漢方製剤の記載が削除されたCPG 8件

(1) 頚椎後縦靱帯骨化症診療ガイドライン 2011、 (2) 分子腫瘍マーカー診療ガイドライン第1版、 (3) 形成外科診療ガイドライン2 急性創傷/瘢痕ケロイド、 (4) 小児特発性ネフローゼ症候群診療ガイドライン 2013、 (5) 腋臭症診療ガイドライン、 (6) 腰痛診療ガイドライン 2012、 (7) 性感染症 診断・治療ガイドライン 2016、 8 小児 IgA腎症治療ガイドライン 1.0版*

*「小児IgA腎症治療ガイドライン 1.0版」は「小児 IgA腎症治療ガイドライン 2020」に更新されたが、その際、1.0版に記載されていた漢方薬の記載は削除された。「小児IgA腎症治療ガイドライン 2020」においては、この理由として、『「1.0版」では、漢方薬の柴苓湯の記載があったが、これまでのレニン・アンジオテンシン系(RA系)阻害薬の エビデンスの蓄積により、積極的に選択する薬剤ではないと考えられ削除した』と書かれている(Ⅰ総論,p.21)。

・バージョンアップに伴い統一されたため、削除したCPG 1件

(1) アトピー性皮膚炎診療ガイドライン 2015

※ KCPG2022作成に伴う見直し作業の中で、変更したCPG 3件

エビデンスと推奨のグレーディングがあるものの、引用論文が存在しないことから再検討し、タイプAからタイプCへ変更した。

(1) 抗血栓療法中の区域麻酔・神経ブロックガイドライン、 (2) 非がん性慢性疼痛に対するオピオイド鎮痛薬処方ガイドライン改訂第2版、 (3) 高山病と関連疾患の診療ガイドライン

その結果、漢方製剤の記載のある152CPGを収載した。内訳は下記の通りである。

タイプA: 引用論文が存在し、エビデンスと推奨のグレーディングがあり、その記載を含むもの - 37 件

タイプB: 引用論文が存在するが、エビデンスグレードと推奨のグレーディングのないもの - 62 件

タイプC: 引用論文も存在せず、エビデンスグレードと推奨のグレーディングのないもの - 53 件

今回の改訂から、基本画面はこれまでの ICDコード 順から発行年順にし、Minds EBM普及推進事業)への収載の有無を掲載した。ただし、ICDコード 順にも切り替えられるよう設定した。

なお、現在までにKCPGに掲載された CPG数は、次ページのTableに示すとおりである。

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