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  4. 漢方製剤の記載を含む診療ガイドライン 2010
  5. 1.背景

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1.背景

本プロジェクトは、2001年6月に日本東洋医学会に設置されたEBM特別委員会の、2005年からの第2期の活動のうち、エビデンスレポート・タスクフォース (ER-TF) 、ベストケース・タスクフォース (BC-TF) に引き続き、3つ目の診療ガイドライン (Clinical Practice Guidelines: CPG)・タスクフォース (CPG-TF) として、2005年6月に設立されたものである。

当初は、2004年5月より開始されたWHO西太平洋地域事務局 (WHO Regional Office for the Western Pacific: WPRO) が企画した「伝統医学診療ガイドライン」 (Clinical Practice Guidelines on Traditional Medicine) のプロジェクトに対応するために、2005年5月8日に設置された日本東洋医学サミット会議 (Japan Liaison of Oriental Medicine: JLOM) の診療ガイドライン・ワーキンググループ (Working Group on Clinical Practice Guidelines) の中核として機能することが期待された。

しかし、WHO/WPROによるCPGの作成プロセスに、組織的また方法論的問題があることから、JLOMとしては積極的にはこのWHO/WPROのプロジェクトには関わらないことになった。

このWHO/WPROのCPGに対する日本側、特に、本TFの活動は、以下に詳しい。

元雄良治, 津谷喜一郎.伝統医学のグローバル診療ガイドラインは可能か? 日本東洋医学雑誌 2006; 57 (4) : 465-75.

ただし、WHO/WPROのプロジェクトの動向は日本にも大きな影響を与えるため、これを注意深く観察し必要に応じて適切な対応をとることとなった。

一方、このWHO/WPROのプロジェクトに関わることを通して、いったい日本国内のCPGのなかで、伝統医学、特に漢方製剤がどのように取り上げられているのかという疑問が生じた。その現状分析は、WHO/WPROのプロジェクトにも貢献すると考えられた。

そこで、CPG-TFとして日本国内の調査を、2006年から開始した。

その結果は、日本国内の漢方製剤を含むCPGの現状と課題として、WHO/WPROのプロジェクトにも適宜、伝えられ、議論された。2007年12月の香港での会議で、「伝統医学診療ガイドライン作成のためのガイド」 ”Guide for development of clinical practice guideline for traditional medicine” を作ることで一応の決着を見た。

日本国内の調査結果は学会の web上で順次公開されてきた。
http://www.jsom.or.jp/medical/ebm/cpg/index.html

その後、日本東洋医学会 EBM特別委員会は、2009年から第3期に入った。第3期委員会では、第2期までは別々に活動してきた エビデンスレポート・タスクフォース (ER-TF)と CPG-TFは合体し、エビデンスレポート/診療ガイドライン・タスクフォース (ER/CPG-TF) となり、本TFで日本国内の診療ガイドライン調査を継続していくこととなった。ER-TFで作成してきた漢方のランダム化比較試験 (RCT) のエビデンスレポートと、診療ガイドラインへの収載とは密接に関係し、またシステム上でもリンクしていることが、両TFが合体した理由である。

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