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  5. 漢方製剤の記載を含む診療ガイドライン 2016
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Executive Summary

日本東洋医学会 EBM委員会 (2012年6月にEBM特別委員会から改称) 診療ガイドライン・タスクフォース (Task Force on Clinical Practice Guidelines: CPG-TF) は2005年6月に設置された。2009~2014年は エビデンスレポート/診療ガイドライン タスクフォース (Task Force for Evidence Report/Clinical Practice Guidelines: ER/CPG-TF) として活動していたが、2014年6月より、再びCPG-TFとして単独で活動している。

日本東洋医学会 EBM委員会 (2012年6月にEBM特別委員会から改称) 診療ガイドライン・タスクフォース (Task Force on Clinical Practice Guidelines: CPG-TF) は2005年6月に設置された。2009~2014年は エビデンスレポート/診療ガイドライン タスクフォース (Task Force for Evidence Report/Clinical Practice Guidelines: ER/CPG-TF) として活動していたが、2014年6月より、再びCPG-TFとして単独で活動している。

方法としては、システマティックレビューに準じた網羅的方法を取ることとした。2006~2015年までは、国内のCPGを最も多く収集している東邦大学医学メディアセンターの協力を得て、その「診療ガイドラインリスト」に収録されているものの中から調査していた。その後、東邦大学医学メディアセンターの「診療ガイドラインリスト」は、NPO法人医学中央雑誌刊行会の医中誌webにおいてガイドラインのタグが付けられていたものと合体されたため、本versionでは、「東邦大学・医中誌 診療ガイドライン情報データベース」に収録されているものの中から、下記を除いたものを「日本国内発行のCPG」とした。

  1. i) 外国のCPGとその翻訳版、ii) 医療倫理に関するガイドライン、iii) 動物実験や治験など研究に関するガイドライン、iv) その他、臨床診療を目的としないガイドライン、v) すでに改訂版が作成されているCPGの旧バージョン、vi) CPGのダイジェスト版、vii) 患者向けCPG

ついで、選択されたすべてのガイドラインを目視により調査し、漢方製剤に関連する記載を抽出しリスト化した。

結果は以下のとおりである。

  1. (1) 1158件の「日本国内発行のCPG」の中で、なんらかの漢方製剤に関連する記載があるCPGは104件 (9.0 %)であった。

  2. (2) これらを以下の3つのタイプに分類した。

    タイプA: 引用論文が存在し、エビデンスと推奨のグレーディングがあり、その記載を含むもの - 30件
    タイプB: 引用論文が存在するが、エビデンスグレードと推奨のグレーディングのないもの - 37件
    タイプC: 引用論文も存在せず、エビデンスグレードと推奨のグレーディングのないもの - 37件

    すなわち、漢方製剤についてエビデンスに基づく推奨度記載のある質の高いCPGは、増えてはいるもののまだ少ない。

  3. (3) 漢方製剤のエビデンスがあるにもかかわらずCPGで取り上げられていないことがある。

日本東洋医学会 EBM委員会ER-TFは、2017年、「漢方治療エビデンスレポート Appendix 2015」(EKAT Appendix 2015) の公開で、1986-2014年の漢方製剤のRCT 543論文、メタアナリシス 2論文について449の構造化抄録 (RCT: 447, メタアナリシス: 2) を作成している。この545論文のうち、CPGに引用されていたのはわずか、38論文(複数のCPGに同一の論文が引用されている場合でも1つと数えた)のみであった。本来それがCPGに取り込まれるべきなのに、取り込まれていない漢方薬のエビデンスが存在することも明らかになった。一方、「産婦人科診療ガイドライン 婦人科外来編2014」において、ガイドライン作成段階で本サイトを利用している状況もみられるようになった。今後も漢方薬の質の高いエビデンスが各CPGに反映されるべきであると考えている。

本報告には漏れなどもあると考えられる。会員からのご意見や情報を、ebm-cpg@jsom.or.jp 宛にいただければ幸いである。

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