日本東洋医学会EBM特別委員会(第2期)の エビデンスレポート タスクフォース (ER-TF) は、2007年6月15日に「漢方治療エビデンスレポート 第2版 -RCTを主にして- 中間報告 2007」、2008年4月1日に「漢方治療エビデンスレポート 第2版 -RCTを主にして- 中間報告 2007 ver1.1」を作成し、日本東洋医学会のホームページに公開した。しかし、いずれも対象とする論文は1999-2005年のものであり、わが国の漢方製剤のランダム化比較試験 (RCT) の全体をカバーするものではなかった。
2009年6月1日には、タイトルを「漢方治療エビデンスレポート 2009 -320のRCT-」(Evidence Reports of Kampo Treatment 2009: 320 Randomized Controlled Trials, EKAT 2009)に改め、医療用漢方製剤が現在の品質規格になった1986年から2008年前半までのRCT 320件、メタアナリシス1件の構造化抄録 (SA) を収載することで、その時点での完全版とした。
2009年6月、日本東洋医学会はEBM特別委員会(第3期)を継続設置することが決定した。第3期EBM特別委員会では、第2期では別々に活動していたエビデンスレポート タスクフォース (ER-TF)と診療ガイドライン タスクフォース (CPG-TF) の2つを合体し、エビデンスレポート/診療ガイドライン タスクフォース (ER/CPG-TF) とし、このTFが本エビデンスレポートの更新作業を継続していくこととなった。
本 versionでは、タイトルを「漢方治療エビデンスレポート 2010 -345のRCT-」(EKAT 2010)とし、EKAT 2009以後、約1年間のRCTを追加収載した。
公開されたversionごとの、タイトル、対象論文、構造化抄録数 を以下に示す。

本 versionからは論文の検索方法を一部改めた。従来は、The Cochrane Library (CENTRAL)における論文検索は、“Medicine Kampo” や “Medicine Chinese Traditional” などのMeSH (Medical Subject Headings) により行なっていた。CENTRALは、Pubmed/Medline由来論文、EMBASE由来論文、その他のハンドサーチ論文が含まれているが、MeSH検索では、この中の、Pubmed/Medline由来論文しか検索できていなかった。そこで、今回は、従来の検索方法に加えて、タイトルやアブストラクトなどの “Kampo”、 “Japanese” 、“herb” などを含む論文のフリーワード検索もあわせて実施した。そのため、EKAT 2009から収載されていた論文の一部の検索ソースがCENTRALに追加/変更されている。
また、従来は、本レポートの一部のみを英訳して webで公開していたが、今回の改訂にあたり、本レポートの完全英語版をEKAT 2010として公開することとした。

