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本versionについて

日本東洋医学会EBM委員会エビデンスレポート・タスクフォース (ER -TF) では、わが国の漢方製剤のランダム化比較試験 (randomized controlled trial: RCT) を網羅的に収集し、構造化抄録 (structured abstract: SA) を作成した上で、「漢方治療エビデンスレポート」(EKAT)として2007年以後、日本東洋医学会のwebsiteで公開している。次頁の「version の履歴」にあるように、2013年12月31日にはEKAT 2013として、1986年から2013年前半までのRCT 402件とメタアナリシス1件を収載し、その時点での完成版とした。1986年は医療用漢方製剤が現在の品質規格になった年である。

その後もEKAT作成作業を継続し、 2015年6月にEKAT 2013以後の追加・修正部分のみをまとめた EKAT Appendix 2014を、また、2017年3月にEKAT Appendix 2014以後の追加・修正部分のみをまとめた EKAT Appendix 2015をwebsiteに公開した。今回発行の「漢方治療エビデンスレポート 2016-467のRCT-」(EKAT 2016) は2018年11月1日にEKATを全面改したものである。

本 EKAT 2016では、EKAT 2013に、EKAT Appendix 2014で新たに掲載されたSA 15件とメタアナリシス1件、EKAT Appendix 2015で新たに掲載された SA 31件を追加するとともに、新たに21件のSAを作成し収載した。

なお、EKAT 2013に掲載していた 下記の論文に基づくSAは、その論文が記事形体の報告であり、最終的な論文が収集された際に新たな SA が作成されたため、削除したものである。

  • 吉川幸造. 大建中湯の抗炎症効果の検討 絶食ラットモデルと大腸癌術後RCT study. 第5回日本消化管学会総会学術集会 2009: 9-10. (EKAT Appendix 2014で削除)
  • 植原亮平. 胃内視鏡的粘膜下層剥離術 (ESD) 施行後の消化器症状・胃運動機能評価および六君子湯 (TJ-43) 内服の有用性の検討. 第8回日本消化管学会総会学術集会 ワークショップ4 PROCEEDING 上部消化器症状と漢方 2012: 16-7. (EKAT Appendix 2015で削除)
  • 八重樫瑞典. 腹腔鏡下大腸癌周術期における大建中湯の有用性. Progress in Medicine 2012; 32: 616-7. (EKAT Appendix 2015で削除)

また、平山千里らの 1990 年の論文と 1992 年の論文は、従来、別の RCT であるとして別々に SAを作成していたが 、同一の研究であることがEKAT Appendix 2014の段階で判明したため 1 つの SA に合体している。

以上のことから、EKAT 2016においては、RCT 465件とメタアナリシス2件のSAを収載することになった。

また、複数の論文から1つのSAを作成している場合、SA作成に用いた全ての論文の書誌事項は、SA上部に発行年順に記載し、主なる論文を太字で示すことに統一している。

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