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漢方の診察 1-7 基本概念 五蔵

人間の身体は複数の臓器から構成されており、胸腔および腹腔内に存在する臓器を一般に臓腑といいます。臓腑の実質臓器が五臓(肝・心・脾・肺・腎)で、管腔臓器が六腑(胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦)です。ただし、現代解剖学には三焦に相当する臓器はありません。また、それ以外の臓腑についても、その静止機能は西洋医学よりも広い概念を持っています。なぜなら、江戸時代後期に西洋医学導入時、それまで中心的医療概念である漢方医学の解剖用語を借りて、西洋医学的解剖用語としたからです。なお、膵臓の膵と云う概念や腺と云う概念は、それまでの漢方には無かったので、その時になって作られた文字です。これを国字といいます。

表:五臓の働きとその異常を示唆する症候

五臓 機能単位としての五臓の働き 五臓の異常を示唆する症候
1.精神活動の安定化
2.栄養素の代謝と解毒
3.血液の貯蔵と全身への栄養供給
4.骨格筋のトーヌスの維持、運動や平衡の制御
1.神経過敏、易怒性、いらいら
2.じん麻疹、黄疸
3.月経異常、貧血
4.頭痛、肩こり、めまい、筋肉の痙攣、腹直筋の攣急
5.季助部の腫れ・痛み
1.意識レベルの維持、意識的活動の統括
2.覚醒、睡眠リズムの調節
3.血液の循環
4.熱の産生、汗の分泌、体温の調節
1.焦燥感、興奮、集中力低下
2.不眠、嗜眠、浅い眠り、夢が多い
3.動悸、息切れ、徐脈、結代、胸内苦悶
4.発作性の顔面紅潮、熱感
1.食物の消化・吸収、水穀の気の生成
2.血液を滑らかにし、血管からの漏出防止
3.筋肉の形成と維持
1.食欲低下、消化不良、悪心・嘔吐、胃もたれ、腹部膨満感、腹痛、下痢
2.皮下出血
3.脱力感、四肢のだるさ、筋萎縮
4.考え込み、抑うつ
1.呼吸による宗気の摂取、全身の気の流れの統括
2.水穀の気の一部から血と水を生成
3.皮膚の機能の制御、防衛力の保持
1.咳嗽、喀痰、喘鳴、鼻汁、呼吸困難、息切れ、胸のふさがった感じ
2.気道粘膜の乾燥
3.発汗異常、かゆみ、かぜをひきやすい
4.憂い、悲しみ
1.成長、発育、生殖能を司る
2.骨、歯牙の形成・維持
3.泌尿能、水分代謝の調節
4.呼吸能の維持
5.思考力、判断力、集中力の維持
1.性欲低下、不妊
2.骨の退行性変化、腰痛、歯牙脱落
3.浮腫、夜間尿、目や皮膚の乾燥
4.息切れ
5.健忘、根気がなくなる、恐れ、驚き
6.白内障、耳鳴り

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