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漢方の診察 1-3 基本概念 虚実

虚実は漢方医学の重要な概念ですが、その解釈には、時代的変遷があり、現代に至っているため、しばしば用語において混乱をきたしているようです。

江戸時代を経て現在、我が国で最も広く受け入れられている虚実の解釈は基本的な体力あるいは体格(精気の多寡)、または疾病に対する反応(精気と邪気との反応)です。

虚実の二つの物差しは慢性疾患のときと急性疾患のときで使い分けられます。平素の体力、すなわち体質・体格的虚実は慢性疾患において処方を選択する際の指標となります(表)。また、疾病に対する反応は急性疾患に対する反応としてとらえます。この二つは大体パラレルであることが多いですが、必ずしも1対1ではありません。

すなわち体力的に実の人は疾病に対する反応も実のことが多いですが、外邪の勢いが強く、体力的に損耗して虚の反応になることもあります。また平素の体力が虚の人は外邪に対する反応が虚であることが多いですが、時に実の反応を示すことがあります。


  実 証 虚 証
体 型 筋肉質 やせ、水太り
活動性 活 発 消極的
栄養状態 良 好 不 良
皮 膚 光沢・つや さめ肌・乾燥
筋 肉 発達良好 発達不良
消化吸収 大 食 少 食
体温調節 季節に順応 夏ばて・冬は疲れる
力強い 弱々しい
寝汗はない 寝汗をかく

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