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漢方ストーリー 第7章 二人だけの企画会議

 さて、午前中の仕事が終了。私はライターさんと企画会議をかねたランチタイムを会社の社員食堂でとることに。彼女は持ってきたお弁当を広げるなり、彼女のお弁当の中身を説明しはじめました。

 「食事のこととなると、皆さんはカロリーについて気にされるでしょう。だけど漢方の場合は食材ひとつひとつがカラダにどう影響するかについて考えてあるのです。昔の漢方の本によると食材によって、温める・冷やす・そのどちらでもないという様に分類していた。あなたも『養生訓』という本は聞いたことがあるでしょう。これは江戸時代の漢方医が書いた本ですが、腹八分目のなど我々現代人にも通用する健康生活へのヒントがたくさん載っています。」

イラスト・ライターさんと食堂で

普段の食事にそんな秘密が隠されていたとは・・・ショックでした。私はこの数年間の間、健康関係・医療関係の雑誌の編集にかかわってきましたが、その多くが高度先進医療といわれる大学医学部等での取材でした。何となく自分の健康問題とはかけ離れた感じがしていましたが、こんな身近なところに健康生活へのヒントがあったなんて・・・。

更に彼女の話は続きます。実は彼女自身少し漢方の勉強も始めていること、最近ではインターネットなどで簡単に漢方薬が手に入るようになったので、別に医者や薬剤師に相談しなくても漢方薬は手に入り、時間とお金の節約になることを教えてくれました。

 確かに人気のあるクリニックでは予約時間を過ぎてもなかなか診察が始まらないこともしばしば、少し時間に余裕のある時にはまだしも少し忙しくなると・・なかなか医師の診察を受けることは難しくなります。でも、これって先生から聞いていた話と違うような気もするし・・・。
「明日の夜、会社帰りに私の家に寄ってみませんか・・・?
いろいろとお見せしたいものがあるので・・・・」

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