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漢方ストーリー 第1章 あなたの街にも漢方達人が!

出版社に入社5年目の漢方 恵さん。会社での最近担当している健康雑誌の仕事も忙しく,また少し多趣味なところもあり、最近睡眠不足ぎみ。風邪もなかなか治らず「何となく元気がないね?」と友人からも心配されていました。

先日、実家に帰った際に母に相談したところ、先々代のおじいちゃん先生の時から、家族一同で彼女自身も小さい頃からお世話になっているクリニックを勧められて受診しました。

今日は最近、大学をやめてお父様と診察している若先生に診ていただくことになりました。

イラスト・クリニックへ

「どうだい、都会での生活は・・? 『少し顔色が悪いのではないか』と貴方のお母さんも心配していたよ。とりあえず一通り検査してみますか?」

そういって、採血、レントゲン検査を受けました。少しどきどきして待っていると、看護師さんの優しい声が聞こえ、再び診察室に。

「まぁ、たいして悪いところも無いようだけど・・・。でも、それだけきついと大変でしょう。何かいい方法はないものかなぁ・・」

そういいながら、若先生は私の顔を再びちらりと見るなり
ちょっと舌出してみて
と。一瞬、私は耳を疑いました。キョトンとしている私に
「舌を診ると色んなことが分かるのだよ!」
先生の勢いに押されて私は思わず、舌を出しました。

「思った通りだね・・・。最近、冷たいものとりすぎているだろう。そして、舌にちゃんと書いてあるぞ。これだけむくんでいると、きっと頭痛もするんでしょう生理はきちんと来ますか?

確かに先生の言うとおり、オフィースでは冷たいペットボトルは手放せない状態。そして仕事帰りには足のむくみもひどい。そういえば仕事中頭痛がひどくなって慌ててドラックストアに駆け込んだのもつい最近のこと。なんか全部当てられちゃって何となく気持ちが悪い気分でした。

怪訝な顔をした私の前に先生は手鏡を取り出し得意げに説明し始めました。

「舌を診る時には、まず全体から受けるイメージが大事。貴方の舌は少しダボッとしていて、何となく赤みが薄い。それに舌の端に歯型がついているのが分かるかい。これを漢方では歯痕(しこん)という。さっき脈を診た時、貴方の手はとても冷たかった。かなりの冷え症があるみたいだが・・・

ここで私は最近母から聞いたことをふと思い出しました。若先生が漢方専門医になったということに。若先生は大学病院では消化器内科が専門と聞いていたのですが、お父様のクリニックでの診察をされるようになり、今は殆どお一人で診療されている。

イラスト・舌診してもらう主人公

しかし、週に数日、漢方医学の勉強をするため日本東洋医学会の指定した研修施設での研修を受けていたとのこと。その間はお父様が診察を担当してくれたそうです。そして、2年前に晴れて漢方専門医を取得されました。

消化器官系の患者様だけでなく、様々な相談事にものってくれるので、患者様がどんどん増えているとのことでした。

「では申し訳ないが、もう一度ベッドに横になっていただけますか・・・。こんどはさっきと違って、足は伸ばしたままでいいです。

私はベッドに再び横になり、おなかを診察していただくことになりました。先生は今度は優しく撫でるようにふれながら、数カ所を押さえて痛みがないか、抵抗感が無いか、おへその上を軽くたたいて音がしないかを確かめていました。そうしたらなんと、おへそのあたりを軽くたたいた時にピチャピチャと水の音がするではないですか・・・。また、おへその横をふれられた時にそこだけ痛みを感じました。

「これらの所見からすると、冷えがあるみたいだね。それを治してあげたいし、むくみが上手く処理できる様にしてあげたいなあ。当帰芍薬散という処方を出してみようと思うけど・・・本当は数週間後にまた診察したいのですが・・・なかなか実家に戻れないでしょう?」私がコクリとうなずくと先生は私の住んでいる町や勤務している場所を尋ねながら、インターネットで検索し始めました。

「どれどれ、どの先生にお願いしようかなぁ。・・・この先生にしよう。」といいながら、紹介状を書いてくれました。

数週間後、私は会社近くの大学の漢方外来を受診しました。こちらの先生から当帰芍薬散を処方してもらって、このお薬を飲み始めて、何となく疲れがとれてきました。そして冷えも気にならないことが出てきました。

私は知らなかったのですが、最近になって、全国の医学部でも漢方の講義をしているということ、そして大学だけでなく、大きな病院には漢方外来を設置しているところがあるということ。

風邪を引いた時に何気なく薬局で、葛根湯のドリンクを飲んでいたけど、もしかしたら、私にもっと効く漢方薬が合ったのかも知れないと思うと少し損した気分になりました。

これまで何となく「怪しい」とか「暗い」とか「苦い」というイメージがあった漢方について、もう少し勉強してみようかなぁ。

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